片づけを少しずつ習慣化するのは難しい
「一気に片づけるとリバウンドするので、少しずつ片づけ習慣をつけていきましょう」
一度は誰もが聞いたことのあるフレーズなのではないでしょうか。
雑誌やテレビ、インターネットの記事など、いたるところで繰り広げられている、片づけ方法でよくある、定番の問答なのですが、よく考えてもう一度読み返してみると、なんだか少し違和感を感じませんか?
何度も耳にしたはずの「少しずつ片づけを習慣化する」という考え方が、もし本当なのだとしたら。
今頃は、すでに片づけを習慣化させることに成功して、家の中はスッキリとした理想の空間が完成し、片づけに関する悩みもなくなり、お気に入りの理想の暮らしを手にしているのではないでしょうか?
それなのに、多くの方は、長年、片づけに関する悩みを抱え続けているというのです。
あるときは、キッチンを片づけると決めて、大きさを揃えて並べたお皿も、気が付けば、片づいた状態から、元の散らかった状態に戻って、いつものキッチンへと元通りに。
あるときは、モノの大きさに合わせて、使いやすく小分けにした収納をつくっては、あれよあれよと、収納から溢れだす文房具や書類が山のように積みあがっている。
そんなことを多くの方が経験し、「片づけても片づかない」と口々に悩んでいるのだから、「少しずつ片づけを習慣化する」というのは、実はとっても難しいテクニックなのではないでしょうか。
一気に片づけてリバウンドした失敗経験は根強い
それでは、一気に片づければ、必ず成功するのでしょうか?
「一気に片づけたこともあるけれど、それでもやっぱりしばらくすると元の状態に戻ってしまった!」
そんな経験をしている人もいると思います。
せっかく重い腰をあげて、一気に片づけても元に戻ってしまう。
これを何度も経験してしまえば、「一気に片づけたらリバウンドする」という考え方を、当たり前の常識のように信じてしまいたくなる気持ちもわかります。
「一気に片づけるとリバウンドする」の本当の理由
少しずつ片づけを習慣化しても、一気に片づけても、結局はリバウンドしてしまうと思っている人に知っていただきたい大切なことがあります。
実は、「一気に片づけるとリバウンドする」と思っている方の「片づけ」の多くは、「一気に片づけた」ように見えて「整理収納した」だけだからです。
中途半端に整理整頓して、その時はスッキリしたように見えても、それは「片づけ」とは根本的にちがうものなのです。正しい方法でモノの量を減らすことなく、片づくことはありません。
片づけは、本来的には物理的な作業です。だからこそ「一気に片づけると部屋は一気に片づく」のです。
今すぐに、雑然とした部屋から抜け出せる
「一気に片づけてもリバウンドするのだから、少しずつ片づけを習慣化するしかない」と本気で思い込んで、いつまでも雑然とした部屋の中で過ごしていませんか?
そして、一気に片づけたつもりでも、「中途半端に整理整頓収納した部屋」が、少しずつ元に戻っていくのを眺めながら、ダイエットと同じように「一気に片づけるとリバウンドする」と言う言葉に、なぜだか妙に納得していないでしょうか?
同じ家事でも料理や裁縫は、やればやった回数だけ上達して、少しずつ上手にできるようになるものなのに、片づけだけは何回やってもうまくならない。それもある意味当然なのです。
片づけは、少しずつうまくなるものではありません。
逆に言えば、正しい方法と考え方を知れば、誰でも一気に片づけることができるのです。
「一気に正しく片づける」とリバウンドしない
もし、タイムスリップして、昔の私に一言つたえることができたのなら、「一気に正しく片づける」方法を、絶対に伝えたい!
「一気に正しく片づける」方法を実践すれば、どんなにめんどくさがり屋な人であっても、キレイな部屋を必ずキープできるのです。
「え!どうして一気に片づけてもリバウンドしないの?」と思う人もいるでしょう。
次の記事では、「少しずつ片づける習慣では人間の意識は変わらない」についてご紹介していきます。