こんまりが「モノに思い出を染み込ませながら生きたい」と思った理由

今年ももう残りわずか。
今年、印象深く思い出に残っている出来事はありますか?
誰にでも人生の中で、ずっと覚えておきたいと願うような、大切な瞬間がありますよね。

年月が経つうちに、記憶はどうしても少しずつ薄れてしまいますが、思い出のモノを見るたびに、その時のことを懐かしく思い出せる。ほっこり幸せな気持ちになれる。
そんなモノがあったらいいと思いませんか?

こんまりが家族の楽しい思い出を通して気づいたのは、「ときめくモノは大切な思い出を吸ってくれる」ということ。
今回の記事では、「モノに思い出を染み込ませながら生きること」について、『人生がときめく片づけの魔法2』より抜粋してご紹介します。

目次

「どこか満たされない」感覚がずっと心にあったこんまり

こんまりが片づけコンサルタントとして「先生」と呼ばれるようになった頃のお話。
もちろん片づけは終えていて、モノは満ち足りています。
でも、何か足りないな、どこか満たされないなという感覚が、なぜか心の奥にあったそうです。
片づけを終えたたくさんのお客様が気づいたことで、自分がまだ気づいていない何かがあるのではないか。
そんな感覚がずっと心の中にあり続けました。

そんなある日、急遽家族を誘って、15年ぶりくらいに家族でお花見に出かけたそうです。
といっても場所は実家の近所の公園。
お母さんが心のこもったお弁当を作ってくれて、妹さんと一緒に子どものようにはしゃいだそうです。
そしてもう一つお母さんが用意してくれていたのが、桜色の甘酒が入ったボトルと、クリアの地にピンクの桜柄のついた小さなグラス。
ピンク色の甘酒を注ぐと、グラスの中の桜が満開になったように見えるのです。
「きれいだねえ」としみじみいいながら家族で見た桜は、今までで一番きれいだったそうです。

桜柄のグラスが教えてくれたこと

その後こんまりが自分の家に帰ると、なんとなくおうちの雰囲気がいつもと違う気がしたそうです。
もちろん昨日までと何も変わらない、ときめくモノたちが定位置で安心して休めている、大好きなおうちです。
そのときふと、昼間の桜柄のグラスが頭に浮かびました。
そのときようやく、こんまりさんがそれまで気づかなかった大切なことが何であるか、わかりました。

「モノに思い出を染み込ませながら生きる。そんな生き方をしていきたいな」

桜のグラスは、少しでもお花見の時間が素敵な思い出になるようにという、お母さんのやさしさの分身でした。
今まで実家で見るたびに「桜柄がかわいいな」と思う程度だったグラスが、お花見のときにお母さんが甘酒を入れてくれた、大切な思い出のグラスに変わりました。

一人で素敵な時間を過ごしてきたモノたちの大切さは、大切な人との思い出を持ったモノに敵わない。
好きで着ている洋服も靴も、もちろん大切なモノに違いないけれど、大切な人たちとの思い出を吸ったモノに敵わない。
それが、お母さんが用意してくれた桜柄のグラスが教えてくれたことでした。

こんまりが本当に欲しかったもの、それは家族と過ごす時間だったのです。

ときめくモノであればあるほど、モノは思い出を吸ってくれる

おそらく、何の変哲もないグラスだったら、思い出の中に甘酒は残ったとしても、グラスまでは覚えていられなかったでしょう。
思い出の染み込んだモノは、大切な時間をより鮮明に記憶に残してくれる。
思い出の染み込んだモノは、どうしても過ぎ去ってしまう過去の思い出を、よりくっきりと自分の中に残しておいてくれる。

その思い出のモノがときめくモノであればあるほど、モノは思い出を吸ってくれます。

そして、いつかそのグラスが割れてしまったとしても、お役目が終わって「ありがとう」と手放すときが来たとしても、お花見の思い出はしっかりと心に残るのです。

モノは自分の分身。
でも、モノがなくなっても、思い出や記憶は残るのです。

片づけを終えたからこそ手に入れたもの

片づけをして自分の持ちモノと真剣に向き合い、ときめくモノを残したのなら、あとはそのモノたちをいかに大事にしていけるか、そのモノたちとどれだけ素敵な時間を過ごせるか、それだけを考えればいいのです。

そう思うと、これからの毎日があたたかく、楽しいことにあふれている気がして心が軽くなりませんか?

だからやっぱり、一日でも早く、モノの片づけを終わらせましょう。
その後には、大切なモノと大切な人たちに囲まれた、ときめく日々が待っています。

参考文献:人生がときめく片づけの魔法2

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