そろそろ年末の足音が聞こえてきて、おうちをきれいにしたくなる季節ですね。
大掃除のことが気になり始めた方も多いのではないでしょうか。
「今年こそ年内におうちをきれいにして、清々しい気持ちで新年を迎えるぞ!」
と決意を新たにされている方もいるかもしれません。
でも、例年「年末に気合を入れて片づけを始めたけれど、年内に終わりませんでした‥」という声はとても多いのです。
「がんばって大掃除をしたけれど、きれいになったと思ったのは一瞬だけ‥‥本当におうちがきれいになった気がしない」
そんなふうに感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、多くの方の失敗の原因と、今年こそ年内に片づけ・大掃除を終わらせて、きれいなおうちで新年を迎えられる方法をご紹介します。
年内におうちが片づかない理由とは?
「年末に気合を入れて片づけを始めたのに、終わらなかった」
「頑張ったわりに、中途半端にしかおうちがきれいにならなかった」
そういう方にお話を聞くと、「片づけ」をしながら「掃除」をしていることがほとんどです。
目についた不要なモノを手当たり次第に捨て、出現した床や壁を拭いて、大量の本をゴミ出しして、本棚を拭いて‥‥。
このやり方では一生、片づけは終わりません。
大掃除も中途半端で終わって当然です。
「掃除」と「片づけ」。
いっしょくたにされがちな二つの言葉ですが、まったくの別モノです。
この二つを混同したままでは、部屋がきれいになることはないのです。
「掃除」と「片づけ」の違いとは
掃除と片づけでは、まず、相手にする対象が違います。
片づけは対モノで、掃除は対汚れ。
片づけはモノを動かしたり収めたりして部屋をきれいにすることで、掃除は汚れを拭いたり、掃いたりして部屋をきれいにすることです。
モノが増えたり散らかったりするのは100パーセント、自分の責任。
つまり片づけは、自分と向き合う行為といえます。
これに対して、ホコリなどの汚れが徐々にたまってしまうのは「自然の摂理」
つまり掃除は、自然と向き合う行為。
いつの間にか溜まってしまう汚れを取り除くためには、掃除を定期的に行うことが必要です。
だから毎年、年末という決まった時期に行うのは、「大片づけ」ではなく「大掃除」なのです。
大掃除を終わらせるためには、先に「片づけ祭り」
では年末、大掃除に集中するためにはどうすればいいのでしょう。
それは、「片づけ祭り」を終わらせておくことです。
「片づけ祭り」とは、一気に、短期に、完璧に、まずは「捨てる」を終わらせて、あらゆるモノの定位置をすべて決めてしまうこと。
たった一度でいいのです。
今片づけ祭りを終えてしまえば、これからの毎年の年末の大掃除は、本当の意味で掃除に集中できるようになります。
片づけ祭りを終えた後だと、大変だと思っていた大掃除が意外なほどすんなりと終わることに驚くかもしれません。
(写真提供:こんまり®︎流片づけコンサルタント 小林麻理さん)
「掃除が苦手」と自分で思っている人は、じつは片づけができていないことが大半なのです。
片づけ祭りを終わらせた人からは、「掃除があっという間に終わるようになり、掃除が苦にならないどころか、むしろ好きになりました」という声をよく聞きます。
年末、おうちをきれいにしたいと思ったら、まずは大掃除の前に、片づけ祭りを選んでください。
片づけを終わらせないまま掃除をしても、おうちが本当の意味できれいになることはありません。
次回からは、年末の片づけを応援する特集記事をお送りします。お楽しみに!