片づけ上級者になると、モノの多さや収納法などの問題は一通りクリアしてしまい、より居心地のよい空間を求めるようになってくるもの。
ときめくモノだけを残して、収納も決まって、おうちはすっきり綺麗になった。
でもなんとなく、もう一歩、しっくりこない‥。
今回は、そんな時に試してほしい、すぐにおうちの雰囲気が大きく変わるワザをご紹介します。
きれいに片づいたおうちなのに、あと一歩しっくりこない‥?
こんまりこと近藤麻理恵のお客さんでも、一見片づけレッスンなど不要なのでは、と思ってしまうほど、さっぱりしたおうちに住む方が相談に来られることがあります。
こんまり®︎流で片づけを終えたKさんもその一人。
もうほぼすべてのものがクロゼットと押入れ、ワイヤーラックにおさまり、フローリングにはモノはなくいつもピカピカ。「これ以上どこを片づけるの?」とママ友に言われるほどの綺麗なおうちですが、本人はどこか不満そうです。
「モノは少ないのですが、どうにも居心地がよくないんです。あと一歩、という感じでしっくりきません」
実際におうちにうかがってみると、たしかにきれい。
でもどこか心にひっかかる、この感じ‥‥。
なぜでしょうか?
「あと一歩」の正体とは?
こんなときにこんまりがチェックするのは、扉のついた収納の中身。
メインの押入れを開くと、クリアケースに貼りっぱなしのシール、消臭剤のパッケージ、収納に使っている段ボール箱‥。
そこには「たっぷり収納力」だの「瞬間!消臭」だの「伊予かん」だの、文字・文字・文字、のオンパレード。
実はこれが、「あと一歩」の正体です。
収納を開いたときに見える「情報の多さ」が、部屋の中にざわざわ感を作り出しているのです。
とくに日本語が多い場合、扉を開くたびに視界に飛び込んでくる文字は無意識のうちに情報として処理され、頭の中にざわざわと響きます。
その日の服を選んでいる間ずっと、「伊予かん」「消臭」と耳元でささやかれているようなものなのです。
しかも不思議なのが、この文字情報の多さは、収納の扉を閉めていてもごまかせないこと。
文字は音となってほのかなBGMのように空間に漂い、一見スッキリしていてもなんとなく「うるさい感じ」をつくり出してしまうのです。
商品の包装シールはすぐにはがしましょう
だから、商品の包装シールはすぐにはがしましょう。
買って持ち帰った商品を「うちの子」として迎え入れる儀式として、すぐにはがしてしまう習慣をつけるのがおすすめです。
そして、消臭剤や洗剤などあまり好きではないパッケージは、フィルムをはがしてしまいましょう。
見えないところもおうちの一部。
ときめかない余計な文字情報を減らすことで、家全体の雰囲気がグッと静かで落ち着いた空気になります。
これだけのことでびっくりするほど差がつくのですから、やらない手はありません。
ぜひ試してみてくださいね!