前回の記事で、片づけは毎日少しずつやるのではなく、
「一気に、短期に、完璧に」自分の持ちモノすべてを選びきり、残すと決めたすべてのモノの定位置をきめる「片づけ祭り」が大切ということをお伝えしました。
でも、「こんな散らかった状態の家を完璧に片づけるなんて無理でしょう」
「片づけが苦手なこんな私でも本当にできますか?」
そんなお声もよく聞こえてきます。
でも、今までに数多くのお家を見てきたこんまりさんは断言します。
大丈夫です!
どんなおうちでも片づくし、むしろ今「片づけが苦手」と思っている人こそ、片づけ祭り後は劇的に片づけられるようになるのです。
どんなに散らかっていても「ひるまない、中断しない、あきらめない」
散らかったモノで床が全く見えないお部屋。
ドアを開けたら書類の海が足首まで広がっているお部屋。
洋服が積み重なって洞窟のようになったお部屋…
散らかったお部屋で、みなさん最初は不安そうにこう言うのです。
「こんなに散らかっているのですが、本当に片づけは終わるのでしょうか」
答えは一つです。
「もちろん大丈夫です!片づけは確実に進んでいます」
どれだけ散らかったお部屋でも、片づけは物理的な作業です。
そして、どんなにモノが多くても、家にあるモノの数は無限ではありません。
モノが有限である以上、「モノを捨てるか残すか判断すること」と「モノの定位置を決めること」を手を動かして進めれば、必ず片づけは終わりをむかえます。
片づけが進むほど、ときめく理想のお部屋に着実に近づいているのですから、途中で中断するほどもったいないことはありません。
一度片づけ祭りを始めたのなら、とにかく「ひるまない、中断しない、あきらめない」
そうすれば必ず、綺麗に片づいた理想のおうちで過ごせる日をスタートできるのですから。
片づけが苦手な人ほど、劇的な効果が出る
あなたは片づけは得意なほうですか、苦手なほうですか?
片づけが得意で、収納の手直しだけで片づけレッスンが終了するという方から
片づけがまったく苦手で、服を集めるための場所を確保したり掃除機をかけることからレッスンスタートという方まで、様々なお客様と一緒に片づけてきたこんまりさんは言います。
はっきり言って、どのタイプの方も必ず片づけられるようになります。
でも、あえてどのタイプが一番劇的に片づけられるようになるかといえば、それは「片づけがまったく苦手な人」なのです。
「自分は片づけが苦手、絶対片づけられるようになんかなれない」と思っているほど、片づけられるようになった後のマメさがすごいのです。
それは、完璧に片づいた状態をはじめて経験したことで受ける衝撃が、特に大きいから。
「片づける前の、おうちが散らかって散らかってどうしようもない状態には絶対に戻りたくない!」
そう心から決意することになるのです。
意識が劇的に変われば習慣も変わり、完璧に片づいた状態をキープするために今までとは別人のようにマメな自分に変化することに驚く人も多いのです。
本来、片づけが苦手な人などいない
本来、片づけが苦手というのはただの思い込み。
正しい片づけ方を知らなかった。だから、一度も片づいた状態を経験したことがなかった。ただそれだけです。
誰もが、一生に一度の片づけ祭りをやり切ることで、片づけられる人に変わることができます。
その変化が人生にもたらすインパクトは計り知れません。
日々の終わらない片づけや毎日の探し物に時間を使わなくてよくなったら、どんなふうに毎日を過ごしたいですか?
一日でも早く片づけ祭りを終わらせて、あなたの理想の暮らしを始めましょう!
(参考書籍:近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法2 改訂版』)