片づけでやることは、大きく分けてたった2つ。
まずは「『捨てる』を終わらせる」こと、そしてその後に「モノの定位置を決める」ことです。
モノのカテゴリー別に残すモノと捨てるモノの判断を終えたら、あとは「全てのモノの定位置を決める」だけ。
「でも、家にある全てのモノの定位置を決めるなんて無理でしょう…」
そう思うのもわかります。
片づけが終わる前の人にとっては、とても高いハードルに思えますよね。
でも、心配はいりません。
カテゴリー別に片づけを進めていけば、一つひとつのモノの収納場所を考えたり覚えておかなくても、自然と収納はまとまり、定位置は決まっていきます。
今回は、どうして全てのモノの定位置を決めることが大切なのか、そしてそのやり方をご紹介します。
「住所不定のモノ」がリバウンドの始まりを引き起こす
収納を考えるときの大切なポイントは「ひとつ残らず全てのモノの定位置を決める」ことです。
「全てのモノ」と聞くと、それだけで「私には無理かもしれない…」と頭をよぎる人も多いと思いますが、心配はいりません。
モノの定位置を決める時のコツは、同じカテゴリーのモノはなるべく同じ場所に収納してあげること。
そして、5つのカテゴリー順にモノを片づけていけば、カテゴリーごとにときめくモノを選んでいるので、あとは用途が近いモノ同士を近くに収納していくだけで定位置が決まっていきます。
ここで、「住所不定のモノ」を1つも残さないようにしましょう。
定位置が決まっていないモノは、使ったあとに戻すことができません。
そのため、無造作に置かれた「住所不定のモノ」はいつまでも片づかず、キレイだった空間を散らかしてしまうのです。
たった1つでも「住所不定のモノ」を放置していると、無造作に置かれた場所にモノがどんどん積み上がり、気づけばリバウンドが始まります。
「一つ残らず、全てのモノの定位置を決めること。使った後は定位置に戻すこと」。
シンプルですが、これがリバウンドしない収納を成功させる最大のコツなのです。
モノの定位置が決まっていれば日常の片づけは5分で終了する
“仕事を終えて疲れて帰宅。
玄関を開けて、「ただいま」とお家に挨拶をして、一日履いた靴に「今日もありがとう」と感謝を伝える。
持っていたバッグをラグの上にそっと置いたら、バッグの中身をズラリと全て外に出して、それぞれの定位置に戻します。
財布からレシートを抜いたら、感謝の気持ちをこめてベッドの下の引き出しへ。
時計は、アンティークのお気に入りの箱の中に。
レシートは、収納棚にある「領収書ポーチ」に。
届いた郵便物に目を通し、いらない郵便はキッチンのコンロの下に設置したゴミ箱に捨てる。”
ここまでの流れはたったの5分程度。
これは、こんまりさんの独身時代の、帰宅してからの日常的な一連の動作です。
あらゆるモノの定位置が決まっていれば、クタクタに疲れて帰って帰宅しても、何も考えずに5分程度で片づけることができます。
お子さんがいる家庭では特に、片づけ祭りを終えた後でも毎日家は散らかりますが、「定位置に戻す」だけならば、思った以上にすぐにきれいな状態に戻せるもの。
散らかってもすぐに元の状態に戻せる、その安心感がくれる心のゆとりは計り知れません。
早く片づけが終われば、もっとときめくことに時間を使えるようになります。
さて、定位置を決める大切さを知って、すぐにでも収納を見直したくなっているのではないでしょうか?
しかし、ここで焦りは禁物です。
最後に、「モノの定位置を決める」タイミングについてご紹介します。
正しい方法で片づけていれば収納は最後に「ピタリ」と決まる
片づけでやることは、大きく分けてたった2つしかありません。
まずは「まずは『捨てる』を終わらせる」こと。
その後に「モノの定位置を決める」のです。
ときめかないモノがたくさん残ったままでは、決してときめく収納はできません。
ですが、片づけの途中で、逆に部屋が散らかって見える瞬間があると思います。
例えば、モノの量が多い小物の片づけ中は、あっという間におうちはごちゃごちゃしてきます。
すぐにスッキリさせたくて、「『捨てる』を終わらせる」前にモノの収納場所を作り始めていませんか?
それが、片づけを複雑にする結果に繋がってしまうのです。
「残す」と決めたそばから引き出しに収納していくと、どうなるでしょう?
「よし!この文房具の定位置はココ!」
しかし、まだ残すかどうか決めていないモノの山から、また新たな文房具が見つかって、せっかく決めた定位置から文房具が溢れてしまいました。
結局、引き出しの収納をもう一度やり直すことになってしまいます。
大切なことなので何度もお伝えします。
収納を考えるのは、そのカテゴリーで残すモノを選び切ってから。
正しい方法で片づければ、最後に「収納はピタリと自然に決まる」ので、片づけ中に家が散らかっても安心して進めてくださいね。
次章の「モノ別で片づける手順」では、いよいよ5つのカテゴリー別に片づけを実践していきます!