「自宅の収納スペースが狭いんです…」
そんなお悩みをよく伺います。
でも、本当にそうでしょうか。
すき間を埋めるように無理やり収納グッズをねじ込んでみたり、ピタッとくる収納の配置を求めて数ミリ単位で中身をずらしたりして、頭の中が収納のことでいっぱいになってはいないでしょうか。
あなたが収納場所に困っているとしたら、その理由は実は「収納の少なさ」ではなく「いらないモノを持っていること」かもしれません。
この記事では、スッキリとした収納をキープするシンプルなコツについてご紹介します。
モノを捨てる前に収納に手を出せばリバウンドの始まり
正しい片づけ法を知り、片づけを終えた方から
「こんなに収納できるスペースがあったんだ」
「収納場所を考えていた時間はなんだったのだろう」
という感想が届くことは少なくありません。
「まずは捨てる」を終わらせて、「ときめくモノ」だけを選べるようになると、なぜか今住んでいる家の収納スペースにぴったりとモノが収まるケースが多いのです。
逆に、モノを減らさないまま収納のことをあれこれ考えたり、いろいろ工夫をしてなんとか収納したりしていると、片づけても片づけても片づかない‥という「リバウンド地獄」にはまってしまいます。
今でこそ「収納の達人になってはいけない」「収納のことは一度忘れて、まずはモノを捨てることが大事」と提唱しているこんまりこと近藤麻理恵も、以前は収納のことばかり考えていた時期があったそうです。
なんと5歳のころから収納について考え、ありとあらゆる実践と失敗を繰り返し、
収納を、いかに空間を合理的に使って多くのモノを収めるかの頭脳勝負と考えるようになっていたこんまりさん。
でも、一生懸命に趣向を凝らした収納は、結局使いにくいことがほとんど。
自分がときめく、きちんと管理できる量のモノだけを残して
一目で自分が持っているモノを把握できるようなシンプルな収納にすることが
リバウンドしないための一番のポイントなのです。
「モノを捨てる前に収納のワザに走ってはいけない。まずは捨てるを終わらせることが大切」
これが、長年実践と失敗を繰り返したこんまりさんが至った結論なのです。
片づけはお家と仲良くなる作業
家具のすき間を見つけてはすかさず収納グッズでモノを押し込み、
ぴったりすき間が埋まれば心でガッツポーズ。
そんなふうに、家やモノに対してなぜだか挑戦的な気持ちになっていませんか?
片づけは本来、モノやおうちと仲良くなる作業。
自分を幸せにしてくれるときめくモノを選んで、
モノが安心できる居心地のいい定位置を作ってあげる。
いつも自分を守ってくれるおうちを
もっと調和がとれた、居心地のいい場所にしていく。
おうちと仲良くなることができれば、
難しい収納法は必要ないかもしれません。
ぜひいつも自分を支えてくれるモノやおうちに感謝しながら、
片づけをしてみてくださいね。