日本が誇る収納棚、押し入れ。
「家に押し入れがあるなら、部屋にあるほとんどすべてのモノは収納可能」と言い切れるほど、素晴らしい収納力を持っています。
奥行きも強度も素晴らしく、うまく使いこなせばとっても頼りになる押入れですが、うまく使いこなせていない人が多いのも事実です。
今回の記事では、「押し入れ」を収納にうまく活用するためのポイントをご紹介します。
とにかく基本に忠実に!天袋には季節モノやレジャーグッズを
押入れに限らずですが、収納はとにかくシンプルに、基本に忠実に収納をしていったほうがうまくいきます。
頭をウンウン悩ませて、どうにか工夫して収納を作り上げた‥そんな時に限って、使いにくい収納になることがほとんどなのです。
押入れを上手に活用する基本の収納法はこうです。
まず、天袋には季節モノを収納するのが基本中の基本。ひな人形や五月人形、クリスマス飾りなど。
このほかにも、スキーや登山などのアウトドアグッズやレジャーグッズも定番です。
成人式や結婚式など大きくて本棚に入らない写真やアルバム類を収納するのもよいですが、その時に大切なのが、絶対に段ボールに詰めて収納しないこと。
本棚に並べるのと同じように、天袋の手前に立てて並べます。
こうしないと、一生日の目を見ないままお蔵入りすることになるからです。
洋服の収納ケースは、ボックス型ではなく引き出しタイプを
では、押入れ本体の収納を考えていきましょう。
洋服を収納する場合、クリアケースを使用するなら、ボックス型よりも引き出しタイプが圧倒的におすすめです。
もちろん、引き出しの中の服は立てて収納しましょう。
ボックス型に入れて重ねてしまうと、とたんに出し入れが面倒になります。
ひと箱丸ごと使わないまま季節を越してしまい、気づけば存在すら忘れられた、かび臭い洋服たちを発見する‥‥そんな切ない経験は誰しもあるのではないでしょうか。
ふとんをしまうなら上段に。湿気やホコリがたまるのを防ぐためです。
下段には、扇風機やヒーターなどの季節ものの家電製品がおすすめです。
部屋を占領する収納や大物は全部押し入れに入れる
押入れはとにかく空間が広いので、収納というより、ふすまで仕切られた小さな部屋、と考えたほうがうまくいきます。
よって、収納用具を一切使わないのは危険です。
広い押入れだからこそ使えるワザが、外に出ている収納をそのまま押入れの中に入れてしまうこと。
たんすやスチールラック、本棚を押入れに収納したり、カラーボックスを中に仕込んで本棚にしてしまうのもおすすめです。
他にも、部屋の一角に陣取っている大物系のモノたち、たとえばスーツケースやヒーターなどの家電製品、ゴルフバッグやギターなどがあれば、是非とも押入れに収納してください。
「そんなの、絶対無理」と思いましたか?
ときめくモノだけを選んで「捨てる」を徹底的にやったあとなら、本当に簡単にそれができてしまうことに、きっと驚くはずです。
部屋の大物を全部押入れに入れたら、部屋は見違えるほどスッキリと広く使えるようになります!