思い出品から片づけると必ず失敗する!最短距離で片づけるコツは「正しい順番」

「今日こそ片づける!」と気合を入れて片づけを始めたのに、気がつくとほとんど何も終わらないまま日が暮れる‥。

ハッと気がついて自己嫌悪におちいるとき、手元にあるのはたいていマンガか本か、アルバムなどの思い出品なのではないでしょうか。

片づけは場所別ではなくモノ別に、同じカテゴリーのモノをまとめて判断することが大切とお伝えしましたが、
どのカテゴリーから手をつけてもいいわけではありません。

片づけがどうにも途中で止まってしまうという方の話を聞くと、写真などの思い出の品やキッチン小物など、難易度の高いモノから手をつけてしまっていることが多いのです。

今回の記事では、片づけで順番が大切な理由、そしてこんまりさんが導き出した「最短距離で片づけが終わる、正しい順番」をご紹介します。

目次

思い出品から片づけると必ず失敗する理由

こんまりさんは、「写真などの思い出品は、片づけ初心者が最初に手をつけてもよいシロモノではない」と断言します。

写真を整理しようとしたけれど、思い出に浸るうちに時間だけが過ぎ、何も捨てられなかった‥‥そんな経験をされた方もいるのではないでしょうか。

または、「とにかくキッチンをなんとかしたい!」と始めたら、想像以上の量のモノが広がるキッチンで深夜に呆然と立ち尽くす‥‥そんな悲劇もよく聞きます。

量が多い上に、「残す」「捨てる」の判断が難しい。そんなものにいきなり手をつけたら、失敗するのは当然なのです。

モノには物体としての価値の他に、「機能」「情報」「感情」の3つの価値があります。
ここに「希少性」の要素が加わることによって、捨てる難易度が決まってきます。

つまり、人がモノを捨てられないのは、まだ使えるから(機能的な価値)、有用だから(情報的な価値)、思い入れがあるから(感情的な価値)。

さらに手に入りにくかったり替えがきかなかったりする(希少価値)と、ますます手放せなくなるのです。

スムーズに片づけるための基本の順番

だから、「残すか、捨てるか」の判断は、はじめに難易度の低いモノから始めて、判断力を段階的に身につけていくことがとても大切。

捨てる難易度に、カテゴリーのわかりやすさ、その後の収納の難易度も加味してこんまりさんが導き出した、「スムーズに片づけるための基本の順番」はこう。

はじめに衣類、次に本類、書類、小物類、そして最後に思い出品。

洋服は身につけるモノなのでときめきがわかりやすい上に、一般的に希少性が低く、いざとなったらまた似たようなモノが購入できます。
だから捨てる難易度が低く、一番最初に手をつけるのに最適です。

逆に写真や手紙などの思い出品は感情的な価値に加え、基本的に替えがきかず希少性が高いので、捨てる難易度が高いのです。

さらには何が思い出品に含まれるのかはっきりしなかったり、片づけ中に思わぬところから写真がバラバラと出てきたりするため、最後に片づけるのがベストなのです。

この順番で片づけていくうちに、実用一辺倒に思えるキッチン小物や思い出の詰まった写真も、ときめきできちんと判断できるようになっていることに驚くかもしれません。

順番を変えるだけで、残すか捨てるかの判断のスピードや正確性が格段にアップするのですから、試してみない手はないと思いませんか。

片づけとは本来楽しいもの

「片づけ」と聞くと「面倒だな」「片づけは苦手で‥」と身構えてしまう人は少なくありません。

ですが、このカテゴリー順で片づけるうちに、不思議と楽しくなってきます。

それは、片づけが順調に進んではっきりと変化が見えるからだけではありません。

そもそも、本来片づけは楽しいものなのです。

今まで自分が無意識に集め続けてきたモノ一つひとつと向き合う作業は、自分の内面と向き合って感情の棚卸をする作業でもあります。

それぞれのモノに触れて、「ときめくかどうか」を確かめながら、役割が終わったモノには感謝をしてきちんと送り出してあげる。

「どんなモノと一緒なら自分の人生はときめくのか」を基準に残すモノを選んでいくうちに、自分のまわりが本当にときめくモノだけになり、心はみるみる元気になっていきます。

お店の陳列棚から大好きなモノを選ぶような感覚で、衣類、本類、書類、小物類、思い出の品のカテゴリー順で片づけていきましょう。

参考書籍:こんまり『人生がときめく片づけの魔法』


人生がときめく片づけの魔法 改訂版/近藤麻理恵(こんまり)

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