「毎日少しずつ、片づけの習慣を身につけていきましょう!」
誰もが一度はきっと、片づけについてそんなアドバイスを聞いたことがあると思います。
毎日少しずつでいいなら、私にもできそう‥そう思って、始めてみた経験がある方もいらっしゃると思います。
例えば、まずは目に飛び込んできた、長年着ていなかった洋服を1着捨てて、とっても気分がスッキリとします。
「この調子で進めていけば、すっきりとしたお部屋になる気がする!」
翌日は、昔読んだきりの本を2冊ほど捨ててみる。
でも、たった2冊の本が減ったところで、雑然とした本棚が片づいたようには感じられず、
「あれ?今日は、昨日よりスッキリとしなかったな」
そんな風に感じながらも、少しずつ片づけを進めていく。
その次の日は、雑貨の入った引き出しからいくつかの小物を捨ててみる。
その次の日は、使わない化粧品をいくつか捨てる。
そんな風にして1週間もすれば、次第に片づけに気持ちが向かなくなっていき、気づけば片づけのことなどすっかり忘れていた‥。
捨てたものを補うように、空いたスペースには新しく買ったモノが収まりはじめ、片づけたとは思えない状態に元通り。
そんな経験はないでしょうか?
そう、「長年の習慣は簡単には変わらない」
言われてみれば当たり前のことです。
これまで片づけられなかった人が、片づけの習慣を少しずつ身につけていくということはほとんど不可能なのです。
では、片づけられる人になるにはどうしたらいいのか。
この記事では、どんな人でも片づけられるようになる、「意識を変える」片づけ法をご紹介します。
染み付いた習慣を変えるには劇的な「意識の変化」が必要
染み付いた習慣は簡単には変えられない。
なぜなら、意識を変えない限り、人は習慣を変えられないからです。
その劇的に意識を変える方法こそが、「一気に、短期に、完璧に」片づける、片づけ祭りなのです。
自分の持ちモノを一つ一つ、捨てるか残すかを見極めていく。そして残すと決めたすべてのモノの定位置を決める。
それを「一気に、短期に、完璧に」やり切るのです。
(素材提供:こんまり®︎流片づけコンサルタント 広田なつきさん)
こんまりも体感した、一気に片づけることの威力
こんまりさんも、その威力を身をもって体感した一人。
中学生のとき、『「捨てる!」技術』(辰巳渚著、宝島社新書)という本を読んで衝撃を受けたこんまりさんは、ゴミ袋を手に自分の部屋にこもること数時間。
五畳半の部屋から出てきたのは、ゴミ袋8袋以上のモノたち。
そのほとんどは、持っていることすら忘れてしまっていたようなモノばかりでした。
「今まで自分は、どうしてこんなにいらないモノをため込んできたんだろう」と、ゴミ袋が積まれた部屋の真ん中で一時間くらい動けずにいたそうです。
何よりショックだったのが、部屋の風景がまったく変わってしまったこと。
たった数時間の作業なのに、今まで見たことのない部分の床が出現し、まるで別の部屋のよう。
漂う空気も明らかに軽くなって、なんだか心の中までクリアになったようです。
そう、この経験こそが、意識を変えるのです。
完璧な状態を経験することで、リバウンドしなくなる
大切なのは、片づけ祭りを「一気に、短期に、完璧に」終わらせて、完璧な状態を一度体験してしまうこと。
一気に正しく片づけると、結果がすぐに見える。
そして、たとえ誰であっても、二度と散らかった部屋に戻るまいと心の底から思うのです。
片づけられるマインドに変わってしまえば、あとは使ったモノを定位置に戻すだけ。
片づいた状態をキープすることは、圧倒的にシンプルになるのです。
一生に一度、完璧な片づけを終えて、片づけに悩まない暮らしを手に入れたいと思いませんか?