「ヨレヨレブラは家を出ました」
「賞味期限切れブラは旅立ちました」
「長老ブラは引退されました」
片づけレッスン後、こんまりさんにはお客様からこのような「ブラジャー交換宣言」のメールがたくさん届くといいます。
じつは、片づけた方がまっさきに買い足すモノランキングの一位が下着です。
片づけレッスンで他人の下着をたくさん目の当たりにしてきたこんまりさんいわく、下着の扱い方とその人自身からにじみ出る雰囲気ほど一致するものはありません。
その正確さたるや、名刺の肩書きや外出着のテイストなど比べものにならないほど。
だから、ブラジャーはVIP扱いで収納することが大切なのです。
今回の記事では、セルフイメージもアップするVIP扱いのブラジャー収納法を、近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法2 改訂版』から抜粋してご紹介します。
ブラジャーは服というより見えないアクセサリー
そもそもブラジャーは、ほかの洋服に比べても、出している空気感とプライドが別格。
こんまりさんは、ブラジャーを「おブラ様」と呼んで敬うほどです。
ワイヤーが入ったあの独特な形に、レースやフリルなどの装飾がついた多彩なデザイン、でもけっして外からは見えない不思議な存在感。
そう、ブラジャーは服というより、見えないアクセサリーに近いのです。
つまり、アクセサリー収納と同じように、ブラジャー収納も見た目が大切。
形をなるべく崩さず、見た目の美しさを重視して収納していくのが正解なのです。
VIP扱いのブラジャー収納の作り方
具体的にはまず、ショーツとブラジャーは別にして収納をしていきます。
ブラジャーのカップの中にセットのショーツを入れる収納法も悪くはないのですが、あえてここはブラジャーをVIP扱いしてみることをおすすめします。
よくやってしまいがちなNG例が、カップをつぶして裏返し、並べていく収納法。
これではせっかくのブラジャーが台無しです。
収納するときはカップをつぶさずにお店のディスプレイのように少しずつ重ねていきます。
このとき、肩と脇のストラップ部分をそれぞれのカップの中に収めると、出し入れしたときも列が崩れません。
色のグラデーションになるように並べると、ますますときめき感がアップします。
服とは逆なのですが、ブラジャーは濃い色を手前に、薄い色を奥にして収納するのがおすすめです。
この収納法に変えてみると、これまで使ってきたブラジャーがいきいきし始め、その後、かわいいデザインのブラジャーをどんどん揃えたくなること、間違いありません。
ブラジャーにはセルフイメージが反映される
ブラジャーを片づけることによるときめき感度の上昇効果は絶大です。
すぐさま明るい色のブラジャーが欲しくなり、レッスンが終わって一週間以内に買いにいくのは平均レベルで、レッスン直後にそのままデパートに行かれる方も少なくありません。
一度などは、お客様が片づけレッスン中に「私、今着けているブラ、ときめきません!」と宣言して、そのとき着けていたブラジャーをすぐさま処分されたこともあったほどです。
それくらいいても立ってもいられなくなる魔力がブラジャーには秘められているのです。
というのも、片づけてきれいなお部屋で生活するようになると、自然とセルフイメージが上がってきます。
すると、ときめき部屋で暮らす自分と今着けている下着の差の違和感に、どうにも耐えられなくなるのです。
ちなみに「片づけ後に買い足すモノランキング」の二位はパジャマ、三位は部屋着。
片づけることで、「おうちの中の自分」に気をつかうようになる証拠です。
そして、不思議なことに、ブラジャーの扱い方を変えただけで、ほかのモノの扱い方もグッとていねいになったという感想が後をたたないのです。
こんまり流・ブラジャーの理想的な収納法ランキング
こんまりさんがおすすめする、ブラジャーの理想的な収納法ランキングの一位は、
木やラタンの引き出しをブラ専用に一段まるまる使うこと。
二位は、木やラタンの引き出しにほかの下着と仕切って入れる。
三位は、ラタンのカゴを買ってブラ専用にする。
四位は、プラスチックの引き出しに他の下着と仕切って入れる。
一番ダメなのが、プラスチックの引き出しにほかのモノといっしょにバサっと入れる、です。
木やラタンのタンスを新たに買うのは大変ですが、ラタンのカゴを買ってブラ専用にするくらいなら、すぐにでもできること。
「おブラ様」専用のおうちを、ぜひつくってあげてください。
たったそれだけのことで、心も胸も日々ときめくこと、間違いないのですから。
(参考書籍:近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法2 改訂版』)