あなたのおうちに、パッケージのままで眠っているストッキングや靴下、下着などはありませんか?
片づけの現場では、買いだめしてパッケージに入ったままの衣類がたくさん出てくることがよくあります。
古くなってパリパリのビニールに包まれたモノたちは、なんだかせつなそう‥。
パッケージのままモノを持っている方の多くに共通しているのが、ストックのしすぎ。
パッケージのままストックしていても所有感がうまれないのか、前に買ったストックを開けてもいないのに、さらに買い足してしまうケースが本当に多いのです。
今回の記事では、買ったモノを眠らせずにきちんと活用でき、過剰なストックをしなくなる「ある習慣」をご紹介します。
そのストック、本当に必要ですか?
ストッキングや靴下、肌着は消耗品。
いつも使う「自分の定番」をストックしておきたい気持ちもわかります。
しかし、こんまりのお客様の中には、なんと82足もパッケージのままのストッキングを持っていた例も。
クリアケース一つ分、まるまるストックだったのです。
パッケージのまま家にストックしてある状態と、必要になってからお店で買うのと、違いがあるでしょうか?
ストックしてある場所が家かお店かという違いだけではないでしょうか。
「安いときにまとめ買いしたほうがおトク」と思われがちですが、考えてみてください。
使う時までお店で預かってもらう倉庫代と、値下げした料金、どちらが安いでしょうか?
過剰なストックに使っているおうちのスペースの、家賃と比べたらどうでしょうか?
それに、当然ながら、必要な時に買ってすぐ使った方が、新鮮な状態のモノが使えます。
ムダな買いだめはやめて、その都度買ったほうがよいかもしれませんね。
買ったらすぐにパッケージから出して収納する
これからは、モノを買ったらすぐにパッケージから出して収納しましょう。
もし、すでにストックが大量にある場合、せめてパッケージから今すぐ出してしまいましょう。
衣類をパッケージのままストックしておくのは、百害あって一理なし。
たとえばストッキングのパッケージには、中身が見えるようにストッキングを伸ばすための紙が入っていますが、これは家では必要ありません。
パッケージから出してたたんで収納すれば、カサは四分の一くらいに減ります。
それにパッケージから出しておいたほうが、断然手に取りやすくなって、どんどん活用できるようになります。
たしかに、パッケージのままポンと引き出しに入れてしまえば、一番ラクです。
使うときまで新品気分を保ちたい、というのもあるかもしれません。
しかし、モノはきちんと使ってあげなければ意味がないと、思いませんか?
タグをはずすことで、商品は「おうちの子」になる
パッケージと同じように、タグも買ったらすぐはずすべきもの。
洋服の片づけレッスンでは、買った時の値札やタグがついたままの洋服を見つけることがよくあります。
たいていお客様はその存在を忘れていて、「こんなの持ってたっけ」と、久しぶりにみたような反応をするのです。
別に奥にしまい込まれているわけでもなく、他の服と並んでかけられているのに、タグがついたままになっていることで、不思議と目に入らなくなってしまうのです。
この不思議な現象に関するこんまりの考えは、
“タグをつけたままだと、モノは「そのおうちの子」になりきれない”
というもの。
デパートの洋服売り場の商品をみていると、なんだか「ツン」としている気がしませんか?
お店に置かれているモノは商品で、家に置かれているモノは「おうちの子」。
商品としてのモノと、家で個人のモノとして働いているモノでは、出している空気が違います。
値札やタグがついたままの服は、「おうちの子」になりきれずに、クロゼットにいっしょにかかっている他の「このうちの子」に負けて、存在が薄まってしまうのです。
モノが商品を卒業しておうちの子として生まれ変わるには、お店とつながる「ヘソの緒=タグ」をパチンと切ってあげる儀式が必要。
タグを切ったりしたら、もし着なくてリサイクルショップやフリマアプリで売る時に価値が下がってしまう‥‥なんて無粋なことを考えてはいけません。
買う時から、きちんと自分の家に迎え入れて養う覚悟で選びましょう。
衣類は買ったらすぐさま、パッケージから出す。タグをはずす。
ぜひ習慣にしてくださいね!