洋服の片づけで、捨てるのはもったいない服を部屋着にしてはいけない理由

洋服の片づけをしてみると、思った以上にたくさんの「ときめかない服」を持っていたことに驚く方が多いもの。

中には買ったままほとんど着ていない服や、以前はお気に入りだったものなど、特に手放しにくく感じることもあるでしょう。

「ほとんど着ていないのに捨てるのは忍びない‥」
「まだ服としては着られるのにもったいない‥」

そんなふうに、捨てるのをためらってしまうのもわかります。

そんなときやってしまいがちなのが、「外では着ないけど、部屋着にしよう」という解決法。

でも、こんまりさんはこれは「禁句」だと言います。

今回の記事では、「捨てるのはもったいない服を部屋着にしてはいけない理由」をお伝えします。

目次

捨てられない服を部屋着にすると‥

まず、「ときめかない服を部屋着に降格してもOK」としたらどうなるでしょうか。

せっかく片づけを始めたのに、洋服の総量は変わらず、部屋着用の服の山がどんどん高くなっていく‥‥
そんな光景が想像できると思います。

かくいうこんまりさんも、以前は外出着として着られなくなった服を部屋着に「降格」させていた時期があったそうです。

毛玉が目立ってきたカーディガンや、デザインが古くなってしまったカットソー、あまり似合わないブラウス‥

そんなものを部屋着用と称して捨てずにとっておくのが、いつのまにか習慣になってしまっていたそうです。

でも、結局わかったのは、そうして降格させた部屋着は十中八九着ないということ。

理由は「部屋で着てもリラックスできない」だったり「元外出着だから部屋で着るのはもったいない」「好きじゃない」などなど‥‥

それってもはや、部屋着とは呼べませんよね。

結局、ときめかない服を手放すことを、ただ先延ばししただけだったのです。

片づいた理想の部屋で、どんな格好で過ごしたいですか?

そもそも、部屋着と外出着が違うのは当たり前。

素材も形もリラックス仕様になっていてこその部屋着ですので、部屋着に降格して活用できるのはコットン製のTシャツくらい。

でも、外出着としてときめかないから、部屋着にする‥

それって本当にときめきますか?

せっかく理想の部屋での理想の暮らしを目指して片づけをしているのに、ときめかない格好で家での時間を過ごしてしまうのは、それこそもったいない。

だから、ときめかない服を部屋着に流用するのは、今日限りでやめてしまいましょう。

今、部屋着としてジャージや着古したTシャツを着ているという場合も、改めてときめくかどうか見直してみましょう。

デザインや着心地の良さにときめく、ならばもちろんOK。

でも、鏡で見たときに「うーん」と思ってしまうようなら、片づけの機会が替え時だとこんまりさんは言います。

こんまりがときめく部屋着にこだわる理由

いつも素材やデザインにこだわった、お気に入りの部屋着を着ているというこんまりさんですが、こんまりさんがときめく部屋着にこだわるのには理由があります。

それは、部屋での格好や過ごし方が、その人のオーラや醸し出すイメージに影響してしまうから。

片づけ現場を数多く見てきたこんまりさんは、人を見るとなんとなく、どんな部屋着を着て、部屋ではどんな感じで過ごしているのか言い当てることができてしまうそうです。

つまり、外では着飾っていても、部屋着の自分はごまかせないということ。

誰に見られるわけでもない、だからこそ、おうちの中では最高にときめく部屋着に着替えて、自分のセルフイメージを高めるべきだと思いませんか。

片づけをすることで、どんな格好で過ごしたいかの理想も見えやすくなってきます。

ときめかない服を部屋着の山に移したい気持ちをグッとこらえて、自分のときめきに素直になって片づけを進めてみましょう。

(参考文献:近藤麻理恵著『毎日がときめく片づけの魔法』)

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