「ときめくモノだけを残して、あとは山のように積み上がったゴミ袋を捨てるだけ!」
ここまで来たら、片づけはほとんど終わったようなものではありますが、ここで積み上がったゴミ袋の山崩れと同じくらい注意していただきたいことがあるのです。
それは、母親という愛ある不用品回収業者の登場です。
この記事では、片づけの最終段階で「家族には見せないように捨てる」ことに失敗した事例と対処法についてご紹介します!
ご実家でこんまり片づけレッスンを終えようとしたその時…
こんまりこと近藤麻理恵が、片づけレッスンをしていたMさん(女性 30代)のお宅でのお話しです。
ご実家に家族とお住まいのMさんは、小学生の時に引っ越しをして以来、15年同じお部屋に暮らしていました。
お洋服が好きなMさんは、思い出のTシャツや、昔気に入っていたワンピース。
さらには歴代の制服などの衣類が入った箱が部屋のあちこちに置かれ、床はほぼ見えない状態でした。
そこから一気に片づけること5時間。
その日出たゴミ袋は、洋服が8袋、そのほかにも本が200冊、ぬいぐるみなどの子ども時代のモノも合わせて合計15袋分のゴミが出たそうです。
片づけも終了というそのタイミングで、ガチャリとドアが開き、麦茶を差し入れにMさんのお母さんが部屋に入ってきました。
ゴミの山に気づいたお母さんは、
「Mちゃん、これ捨てるの?」
とゴミの山に立てかけてあったヨガマットを指さして聞いたそうです。
ヨガマットを皮切りに、ゴミ袋の中を開けて、スカート3着、ブラウス2枚、ジャケット2着といくつかの小物を手に取り、「じゃ、お母さんが使うわね!」といって部屋を出ていってしまいました。
これは近藤麻理恵が「捨てるものを家族には見せないでください」そう伝えようとした矢先のできごとでした…。
子どもが手放すモノは家族にとってストレスになる
そもそも悪いことをしているわけではないので、こそこそと隠す必要はありません。
しかし、なぜ、近藤麻理恵は最後に「捨てるものを家族には見せないでください」と伝えたかったのか。
それは、子どもが手放すモノの山を見るのは、親にとってはとてつもないストレスになるからなのです。
家族にとっては、「こんなに捨てて、大丈夫なの?」という心配する不安な気持ちに加え、昔自分が買い与えたぬいぐるみや洋服が処分されていくのを見ることになります。
子どもの自立や成長をいう視点で見れば喜ばしいことと知りながらも、やはり少しさみしい気持ちになるのも仕方ありません。
捨てられるモノを見せたことで、家族にさみしさや不安を感じさせてしまったばっかりに、家族に不要なモノを引き取らせてしまうことは、モノを減らしたいあなたにとって絶対に避けたいですよね。
だからこそ、モノを捨てる時は家族に見られないように、そっと捨てに行ってあげましょう。
不要になったモノを家族に活用してもらう正しい方法
もちろん、自分が使わないモノを家族が活用することも、決して悪いことではありません。
ですが、ほとんどの場合、自分が捨てるモノを家族が持ち去って活用していないのではないでしょうか?
本当に避けたい事は、自分にとっても家族にとっても不要なモノを家族に引き取らせて、ときめかないモノを増やしてしまうことです。
もし、あなたが手放すモノの中に、家族にとってときめくモノが見つかったら、その時は心を込めてプレゼントしてあげましょう。
「近々買う予定のモノ、あるかしら?」と家族に聞いてから片づけをはじめるのもおすすめです♪