正しい方法で片づけを進めていると、「ときめく」か「ときめかない」かの判断をすることはそれほど難しいことではないことを実感できると思います。
それでもついつい陥りがちなのが、「ときめかないけど、捨てられない」という状態なのではないでしょうか。
捨てるのをためらってしまうのは、決して悪いことではありません。
その気持ちはよくわかります。
誰だって直感だけですべて決断ができるわけではないですし、それだけ、そのモノに対して思い入れがあるということですから。
とはいえ、「ときめかないけど、捨てられない」というモノが溢れたままでは、片づけが終わることはありません。
この記事では、「ときめかないけど、捨てられない」というときに役に立つ考え方やコツについてご紹介します!
人がモノを判断する2つの方法
人がモノを判断する方法は、大きく分けて2つあります。
「直感による判断」と「思考による判断」です。
直感では「ときめかない」とわかっているのに、「いつか使うかも」「もったいない」と思考でグルグル迷ってしまうと、「ときめかないけど、捨てられない」という状態に陥ってしまうのです。
では、「思考による判断」でモノを手放す決断ができるようになるための思考のコツを見ていきましょう。
モノの本当の役割を考えてあげること
「ときめかないけど、捨てられない」ときこそ、「そのモノが持つ本当の役割」にとことん向き合ってみることが大切です。
例えば、クローゼットの中に、ほとんど着ていないままの洋服はありませんか?
まずはその洋服を思い浮かべて、その洋服を買った時のことを思い出してみましょう。
「雑誌で見て、その年の流行のデザインだから、とりあえず買ってみようと思った」
「お店で勧められて、なんとなく買ってしまった」
もしも「可愛いから、つい…」という理由で買ったのなら、その服は「買った瞬間のときめきをあなたに与える」という役割を、すでに果たしてくれています。
では、どうしてその服をほとんど着ないのでしょう?
「お店で勧められたけど、やっぱり自分には似合わなくて着る気になれなかった。」
そのような服は、一時的に手元に来てくれて、「あなたに似合う服を教える」という役割を終えてくれたのかもしれません。
「ときめかないけど、捨てられない」モノに対して、一つ一つ、そのモノの本当の役割を考えてあげることで、意外なほど多くのものが、すでにお役目を終えていることに気づくことができます。
モノを捨てることは本当に大切なモノを大切にする行為
お役目を終えたことに気づいたモノに、「役目を果たしてくれて、本当にありがとう」と感謝の気持ちを持って手放してあげることで、初めてモノとの関係に「片をつける」ことができます。
モノを捨てることは、モノを粗末にしているということでも、もったいない行為でもないのです。
捨てずに持っているからといって、もしも存在を忘れられたり、使われることのないモノなのだとしたら、そのモノを大切にしているとは言えないのではないでしょうか。
そのモノの本当の役割を考えて、そのモノが果たしてくれた役割に感謝を持って、手放しましょう。
そうすることでこそ、「今、あなたにとって本当にときめくモノたち」を大切にすることができるのです。