捨てにくいモノの代表選手といえば、ぬいぐるみ。
小さい頃からかわいがってきた、思い出の詰まったモノとなればなおさらです。
生きているような気がして捨てるのがかわいそう‥
ゴミ袋から透けて見えるぬいぐるみたちの視線が訴えているようで、捨てられなかった‥
そんな声が絶えないモノなのです。
他にも、人形や、写真、遺品や昔の恋人との思い出品などなど‥
捨てにくいモノを手放すときの心のモヤモヤを軽くしてくれる方法をご紹介します。
こんまりが今でも思い出す、モヤモヤした手放し経験
かつてこんまりさんにも、小さい頃から一緒に育ってきた、お気に入りのぬいぐるみがありました。
それは茶色いチャウチャウのぬいぐるみの「コロちゃん」。
成長するにつれて、かわいがっていたコロちゃんに触ることもほとんどなくなってしまった頃、家にいると鼻水が止まらなくなる日が続くようになりました。
その原因は、どうやらホコリをため込んだコロちゃん。
掃除機をかけたり日光にあてて干したりしても鼻水は止まらず、泣く泣くコロちゃんとはお別れすることになりました。
半透明のゴミ袋にコロちゃんを入れて、「ありがとうございました」と手を合わせてゴミ捨て場まで持っていくのは一瞬のこと。
でも、あれほどモノを捨てることにモヤモヤを感じた経験は生まれて初めてだったそうです。
ぬいぐるみや人形を捨てるときは○○を隠す
今でもこんまりさんは、コロちゃんを捨てる時に「こうしてあげればよかったな」と思うことがあると言います。
それは、ビニール袋に入れる前に、紙袋に入れてあげること。
そもそも、どうしてぬいぐるみや人形が捨てにくいかと言えば、それが生きているような気がするから。
どうして生き物っぽく感じてしまうかといえば、それは目があるから。
目、すなわち視線があるかどうかが、モノが一気に生き物っぽさを帯びる大きな要因なのです。
こんまりさんの頭の中に、ゴミ袋から透けて見えたコロちゃんの視線が今でもくっきりと残ってしまっていると言います。
視線にはエネルギーが宿るのです。
だから、ぬいぐるみや人形を捨てる方におすすめなのは、視線を隠すこと。
目を隠すことによって、ぬいぐるみが生き物から一気にモノっぽくなり、グッと手放しやすくなるのです。
といっても目隠しだけをした状態はそれはそれで怖いこともあるので、顔全体を布か和紙で覆ってしまうほうが簡単です。
捨てる時はビニール袋に入れる前にまず紙袋に入れ、さらに気になるようであれば、お清めの気持ちを込めて粗塩を少し入れるのもおすすめです。
捨てにくいモノを手放すための、心のモヤモヤが軽くなる処分法
こんまりさんは、モノを捨てるときにはいつでも「ありがとうございました」と感謝して手放すことをおすすめしています。
中でも、ぬいぐるみのように「なんとなく魂がこもっていそうなモノ」は、供養する気持ちで、できるだけていねいに捨てることが、心のモヤモヤを軽くするコツ。
他にも視線があるモノといえば写真。
これも二枚以上であれば、中表になるように重ねて、紙袋や封筒に入れて外から見えないようにして捨てます。
昔の恋人の写真など、縁をリセットしたいときは、ここでも塩をひとふり。
「紙袋+お清めのお塩」処分法は、ぬいぐるみや写真のほか、アクセサリーや遺品など、なんとなく「気がこもっていそうなモノ」を手放すときに有効です。
捨てにくいと感じたら、いつもより少しだけていねいに処分する。
それだけでも、心のモヤモヤが軽くなって手放しやすくなることを実感できるはずです。
ぜひ、試してみてくださいね!
(参考書籍:近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法2 改訂版』)