「ときめくモノだけを、残す」
お家の片づけにはとても役立つ、シンプルな、こんまりメソッドの基準です。
でも、オフィスのワークスペースの片づけではどうでしょう?
契約書に、これから使う会議のレジュメ、会社のID、よく使っているけどときめくわけではない文房具。
ワークスペースには、自分の権限で捨てられるはずのないものがたくさんあります。
よく考えてみたら、デスクや椅子のデザインも好みじゃないし、考えれば考えるほど「仕事場のモノは“ときめき”だけじゃあ、選べないでしょう」と思ってしまいますよね。
そこで、今回は、ワークスペースの片づけにおける「残すモノの選び方」をご紹介します。
「何のために片づけをするのか」が選び方の鍵
残すモノの選び方を考える上で、もう一度、基本に立ち返ってみましょう。
そもそも、片づけは何のためにするのでしょうか。
人それぞれ違う「理想の働き方」を目指していたとしても、「幸せに仕事をするため」という最終ゴールは変わらないはずではないでしょうか。
だからこそ、片づけで残すモノを選ぶときに大切なのは、あなたの幸せにつながるモノを選ぶこと。
そして、残したモノに対して前向きになれる考え方を身に付けることです。
仕事場で残すモノの基準となる「3つのときめき」
残すべきモノには3つの種類があります。
1つめは、それ自体にときめきを感じるモノ。
例えば、デザインが好きなペンやメモ帳、デスクに飾っている家族の写真など、持っているだけで幸せな気持ちになる、あなたのときめきに直結するモノたちのことです。
2つめは、機能面で役に立つモノ。
ホチキスの芯や、ガムテープなど、ときめくわけではなくても、日々の仕事であなたをサポートし、「これがあるおかげで安心して仕事ができるんだな」と思えるモノがここに該当します。
3つめは、あなたのときめく未来に繋がっているモノ。
例えば、領収書なら、それ自体にはときめかなくても、精算することで経費として返ってくるという明確なメリットがあります。
気が進まないプロジェクトに関連する書類なども、その仕事をやり抜くことでキャリアアップに繋がったり、周りからの信頼を得られるという「未来のときめき」に繋がっていると考えることができます。
「まっすぐときめき」
「機能的ときめき」
「未来のときめき」
この3つを、ワークスペースの片づけにおいて残すべきモノの基準として覚えておきましょう。
「ときめき」がしっくりこない場合は、自分の言葉に置き換える
もし、あなたがどうしても「ときめき」という言葉がしっくり来ない時は、他の言葉に置き換えてもOKです。
ある銀行員の方は「ワクワクするか」
野球好きの男性は「一軍か、二軍か、戦力外か」
ある経営者の方は、ユーモアを込めて「これを持っていると儲かるか」など、
独自のしっくりとくる判断基準で残すモノを選んでいました。
ワークスペースの片づけは、あなたのときめくワークスタイルの実現のためにするのだということを忘れずに。
あなただけの基準で残すモノを一つひとつ選んでいきましょう。