「仕事ができる人」と聞いて、どんなイメージが浮かんできますか?
仕事ができる人は、机の上やその周りもきちんと整理整頓されているイメージがありますよね。
実は、それはイメージだけではなくて、実際に片づいている人ほど昇進しやすいということも明らかになっているのです。
今回の記事ではその理由について、具体的な例を挙げてご紹介します。
新卒時代の同僚からの相談
仕事場の片づけをしていたこんまりを見て、片づけに興味をもった職場の同僚リサさんから「机の上が散らかっているのが恥ずかしい」と相談を受けた時のことです。
話を聞いてみると、リサさんは小さい頃から片づけが苦手で実家もモノが多く、一人暮らしを始めた現在のお家もどうやら相当散らかっている様子でした。
さらにオフィスで働くようになってから、他の人と比べるうちに自分の机が散らかっていることに気がついたのだそうです。
オフィスとおうちの決定的な違いは、オフィスは公共の場だということです。
デスクが片づいているか散らかっているかの差は、その人の職場での在り方に大きく関わってくる問題なのです。
机が片づいている人の評価が上がりやすい理由
職場での評価に関するいくつかの研究によると、仕事空間が片づいている人ほど「勤勉」「知的」「野心的」「あたたかい」「落ち着いている」とみなされやすいと言われています。
また、別の研究でも、「自信がある」「友好的」「努力家」「優しい」というイメージが持たれやすいそうです。
まるでヒーローのような高評価ぶりですね。
もちろん、これはイメージだけでなく、片づいている人ほど信頼を得やすく、昇進しやすい、という傾向までもが明らかになっているのです。
なぜ、片づいている人ほど評価が上がるのでしょうか?
人は周りから期待されていると感じると、セルフイメージが上がり、成果が出やすくなります。
例えば、担任の教師に期待された生徒は、それに応えようして成績が上がった、、、。
これは、実験結果に基づいた教育心理学における「ピグマリオン効果」という理論ですが、ビジネスにおいても活用できる考え方です。
これらの研究をまとめると、ポイントは3つ。
・職場が片づいていると周りからの評価がアップ。
・するとセルフイメージが高まってやる気がアップ
・そうすると仕事を頑張れるから、業績もアップ。
という嬉しい循環が起きてくるのです。
片づけることが、とてつもなくお得なことに見えてきますね!
こんまりの同僚のリサさんも、その後片づけのレッスンを受け、みるみる成績が上がり、評価も上がり「仕事にも自信が持てるようになってきた」と嬉しそうに話していたとのこと。
こんまりさんは、「仕事はともかく片づけはできるようだ」との評価をもらっていたそうで、本人はそれでまあ良しとしているそうです。