キッチンの食器棚がギューギューで使いにくい・・・さらには流し台の上の棚や納戸まで食器でいっぱい。
よくある片づけのお悩みですが、その一方で、おかしな現象が起こっていませんか?
ちょっとした食堂並みに食器があるはずなのに、食卓に出すお皿はいつも同じ。
しかも、日常使いのモノといえば、ノベルティーの食器が中心‥。
いただきモノのちょっと高級な和食器セットやティーセットは箱のまま大量に、後生大事にとばかりに保管するばかり。
これはこんまりさんのご実家の話ですが、片づけの仕事を始めたこんまりさんは、多くの家庭で同じ現象が起きていることに気づいたそうです。
ずっと来ない「お客様用」食器を日常使いにしよう
いただきモノの高級な食器は「お客様用」「ハレの日用」としまい込んでいるけれど、考えてみればお客様が家に来ることなんてめったにないし、食器棚は半ば倉庫と化したまま。
そんなご家庭はとても多いのです。
でも、普段使う食器は、割れても惜しくないノベルティーのモノばかり‥‥それ、本当にときめきますか?
まず、ときめかない食器を手放すことは大前提。
これまで日常使いしていた「割れても惜しくない食器」はいさぎよく処分しましょう。
そして、お蔵入りしていた引き出物の食器を堂々と日常使いにしましょう。
はじめのうちは「こんないいモノを毎日使ったら割れそうで怖い」と思うかもしれません。
でも、試してみればわかるのですが、ふつうに使っていれば割れることは滅多にありません。
それよりも、毎日ときめく食器を使うことの心地よさに目覚めるはずです。
プレゼントしてくださった方だって、箱のまましまっておかれるより、使ってくれたほうがうれしいに決まっています。
まずは全ての食器を箱から出すことから
それでも「日常使いするにはちょっと‥」と尻込みしている方は、とにかく箱入りのモノをじゃんじゃん出すことから始めてください。
重箱や蕎麦せいろセットなど、用途が明確で年に一回でも必ず使うモノはまだしも、ふつうのお皿が箱に入って見えない状態だと、まず一生使いません。
それに、ギフト用の箱の中にはムダなモノがいっぱい詰まっていて、それこそスペースがもったいない。
しかも箱の中のセットにはときめかない食器がまざっていたり、後生大事にしまっていたモノに実はときめいていなかったり。
箱から出してふつうに棚に並べてみるだけで、みるみるスペースが空いて、あっという間にスッキリ食器棚のできあがり、なんてことも珍しくないのです。
食器の空き箱は万能収納グッズ
さらには、食器の空き箱は収納グッズとしてとても優秀。
つくりもしっかりして見た目もよく、大きさも絶妙。
調味料を入れて引き出しのように使ったり、乾物を仕切ったり、乾麺を立てて入れたり。
キッチン以外でも、小物の仕切りなど、活躍の可能性が無限に広がる万能選手です。
「引き出物は箱から出すのがもったいない」なんて言っていることこそ、もったいない。
堂々と使うのか、手放すのか、はっきりさせましょう。
食器収納のポイントは、「空間の高さを生かす」と「素材別」
ときめく食器だけを残したら、いよいよ収納。
収納の秘訣は「モノのカサを減らして、空間の高さを生かす」ですが、食器はたたんでカサを減らすことは不可能なので、空間の高さを生かすしかありません。
食器を収納するにあたって、空間の高さを生かす方法は2つ。
ふつうに重ねて収納することと、棚の段を増やすことです。
スッキリ見せるためには、2つの分類法を覚えておきましょう。
一つ目は、コップやマグカップなどの「飲む系」と、お皿やお碗などの「食べる系」。
二つ目は、ガラス・陶器・木などの「素材別」
とくに素材別を意識しながらエリア分けして収納していくと、見た目のスッキリレベルが格段にアップします。
ここまで来たら、見るたびに嬉しくなる、スッキリときめく食器棚になっていること間違いありません。
ぜひ試してみてくださいね!
(参考書籍:近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法2 改訂版』)